2009.12.03 Thursday
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レストランなど飲食店で、食べ残した料理の「持ち帰りサービス」を実施するところが増えてきた。9月には「ドギーバッグ」と呼ばれる専用容器も発売され、食品廃棄物の削減に向けた取り組みとして注目が高まっている。海外では当たり前とされる「食べ残しの持ち帰り」だが、食中毒の恐れから日本では拒否する店も少なくない。果たして普及は進むのか?(中曽根聖子)
≪もったいない≫
「お持ち帰りになりますか?」
東京・広尾にあるイタリア料理店「オステリア ルッカ」。ここでは、スタッフが客の食べ残し具合を見ながら声をかけ、サラダや肉、魚料理などを専用の容器に詰めてくれる無料サービスが女性客らに好評だ。声をかけた人のほぼ9割が持ち帰り、自分で容器を持参する常連も増えたという。
「世界中に飢餓で苦しむ子供がいるのに、食べ残しを捨てるのはもったいない。以前から、店で何かできないかと考えていた」
桝谷周一郎シェフは、サービスを開始したいきさつをこう説明する。
≪恥ずかしい…≫
同店で利用する容器は、デザイン雑貨のレアック・ジャパン(東京都港区)が手がける折りたたみ式「ドギーバッグ」(大小2個で1セット、819円)。プラスチック製まな板などに使われるポリプロピレンで作られており、洗って繰り返し使えるのが特徴だ。9月から、全国の東急ハンズや通販サイトが取り扱いを開始し、同社は年間500万セットの販売を見込む。
宮沢勲社長によると、海外のレストランでは食べ残しを持ち帰る習慣は当たり前。特に1人分の量が多い米国では「犬の餌にする」という意味で名付けられた「Doggie bag(ドギーバッグ)」がどの店にも置かれているという。
「日本ではもったいないと思っても、恥ずかしくて言い出せない人も多い。ドギーバッグの導入に前向きな自治体や商店街もあるので、将来的には実施店が一目で分かるマークを掲げ、持ち帰り運動を定着させていきたい」と語る。
農林水産省によると、日本の食料自給率は40%にとどまる一方、外食産業による食品廃棄物は年間約300万トンに上る。食べ残しを減らす取り組みが各地で始まっており、「おいしいふくい食べきり運動」を展開する福井県では、ホテルや飲食店など約50店舗が持ち帰り用容器を提供している。
≪自己責任≫
ただ、日本では客が持ち帰りを希望しても断る店は少なくない。欧米と違い夏場は高温多湿で、食べ物が腐りやすいという懸念があるからだ。外食チェーンが加盟する日本フードサービス協会では「持ち帰った後でお客さまがいつ、どんな状態で食べるのか、店側は責任が持てない。食中毒などの事故があればチェーン全体の問題になりかねず、積極的に導入するのは難しい」とみる。
とはいえ、米国に本社を置く「アウトバックステーキハウスジャパン」のように、東京や大阪など全国の店舗で持ち帰り無料サービスを実施するチェーン店もある。容器に日付を記入し、「お早めにお召し上がりください」と声をかけるなど、衛生面に細心の注意を払っている。
米国生活が長い同社マーケティング・ディレクターの虎見弥生さんは「お持ち帰りはお客さまの自己責任が前提。トラブルは一度もない」ときっぱり。
日本にも持ち帰り文化が定着するかどうかは、むしろ消費者一人一人の意識にかかっていると言えそうだ。